スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が2日に発表したところによると、2009年、世界経済が金融危機の影響を受けたにもかかわらず、世界の軍事支出は増加の勢いを保っていることが明らかになった。
この研究所が発表した「2010年版年鑑」は、「2009年、世界の軍費支出は2008年より6%増えて1兆5300億ドルとなった。そのうち、米国の軍費支出が最も多く、470億ドルに達し、世界の軍事支出軍額の54%を占めた」としている。
また、この「年鑑」は「当研究所が入手したデータから、65%の国が2009年に軍事支出を増やしたことがわかった」と書いている。
この研究所の学者は「世界の軍事支出の増加傾向が示しているように、米国、ロシア、インド、ブラジルなどの大国にとって、軍事支出を増やすか増やさないかは、長期的で戦略的な選択であり、経済的に困難な時期においても、この選択を放棄することはない」と分析している。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年6月3日