艦載機「殲15」の構想図
中国航空工業の飛躍的な発展に伴い、一部の外国メディアは、中国の艦載機の技術は日増しに成熟していると次々に推測する。米国の軍事ウェブサイトstrategypageはこのほど、去年8月31日に初の試験飛行に成功した中国の艦載機「殲15(j-15)」の原型機に、中国が自主的に研究開発したWS-10エンジンが搭載されていると報じた。
各方面でも、中国が2001年から研究し始めた艦載機「殲15」は、ある程度においてロシアの艦載機「スホイー33」を参考に開発したもので、「殲15」の原型機は数カ月前にすでに初の試験飛行に成功したと推測されている。
もしこれらの推測が事実ならば、これは、中国の空母計画が大きな進展を遂げることを意味している。艦載機「殲15」は中国の空母「ワリヤーグ(Varyag)」に配置すると予測されている。ワリヤーグは中国が1998年にウクライナから購入した未完成の空母であり、改修が行われているところだ。
建設中の空母「ワリヤーグ(Varyag)」
一部の分析によると、外部にいかなる推測があっても、中国海軍が最終的に空母の建設を決定すれば、自国製の艦載機を開発し、生産ライン及び関連施設を建設する必要がある。そうしなければ、空母の戦闘力を維持することはできない。
しかし、独自開発とは、「門を閉じて勝手な開発を行う」ことではない。ロシアのスホイー33や米国のF-18など、世界最高水準の艦載機は、すべて中国が参考にすることができる。数十年の技術の積み重ねを通じて、中国の航空工業はすでに独自で艦載機を研究する実力を備え、完全に需要を満たす戦闘機を生産することができる。