国際時事情報誌「環球時報」に7月6日付けで掲載された内容によると、7月に入ってから韓国は、米軍と合同で対潜水艦軍事演習を行う予定であることを表明しており、今すぐにでも演習が行われるようなメディアの予想であったが、具体的な日程や米軍の航空母艦が派遣されるか否かに関しては、米韓いずれからも一切の情報が伝えられていない。
関連ニュース:
米防総省は5日、「環球時報」のインタビューに対し、軍事演習はまだ計画の段階にあることを表明している。韓国国防省の報道官も「軍事演習の日程および規模に関しては未だに最終的な確定がされていない」と述べている。
韓国は6月28日、6月末に予定されていた黄海での大規模合同軍事演習が7月に延長されることを伝えている。その際、韓国側が表明した理由に「軍事訓練の日程がまだ定まっていない」ことが挙げられている。
韓国聯合ニュースの報道によると、この度の米韓共同軍事演習には、米海軍第7艦隊所属の航空母艦「ジョージ・ワシントン」、イージス駆逐艦、揚陸侵攻艦などが派遣される予定だという。米航空母艦が黄海で海上演習を行うことに対し、中国人民解放軍の馬暁天副総参謀長は先だって「大いに反対」の意見を表明している。
韓国国防省の報道官は5日「環球時報」のインタビューに対し、韓国側は中国側の意見を了解済みであり、今のところこれに関する議論はあまり行われていない、と述べている。
米航空母艦が黄海で海上演習を行うことに関して、韓国メディアが大々的に宣伝しているのとは逆に、当事者である米国はこのデリケートな問題にノーコメントの姿勢を保っている。5日にようやく、米国防総省は「環球時報」のインタビューに対し、軍事演習の日程あるいは軍事演習にどの戦艦を派遣するかに関しては未だ決定が下されていない、と表明している。
これに対し、駐北京事務所の韓国人記者は「この度のことはもともと米国が決めるべき事柄である。中国がここまで反対の意見を表明したことにより、米国が中国の立場を考慮するか否かが注目される」との意見を述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月7日