香港の『文匯報』記載の『解放軍の東中国海での演習は“一挙数得”』と題する文章に引用された政治評論家の見解は、解放軍の東中国海での実弾射撃演習は“一挙三得”の特別な効果を持つというものだった。
以下、抜粋内容。
解放軍部隊は先日、6月30日~7月5日の期間中、浙江省舟山から台州以東の東中国海海域において実弾射撃訓練を行うと発表した。これは、中国軍が戦略的視点から下した選択であると見て間違いない。
効果一:挑戦を恐れず、落ち着いた対応で尊厳を得る
中国は、米国等から絶えずプレッシャーを受け続けている。まずは、第9回アジア安全保障会議において、米国の国防部長が中国の対外軍事政策と手配について指摘。さらには、韓国通信社連合ニュースによる、米韓の6月末の合同軍事訓練の報道。その中には、米国の核動力空母「ワシントン」号が黄海に派遣されるとの内容もあった。しかし、米軍や駐韓米軍のその合同演習に対する回答ははっきりせず、空母出動について「独立行動」と言ったり、「計画は未定」と言ったりしている。
米韓のこのような軍事演習に関する動きには、「北朝鮮への脅し」以外に、米国の戦略意図として「東北アジアにおける存在感と影響力の顕示」が含まれていることは、見る人が見ればすぐに分かる。