政治評論家によれば、中国海軍の今回の演習は、直接この米韓合同軍事演習に対抗して行われたわけではない。しかし、中国、さらに言えば解放軍が威嚇を恐れず尊厳を持っており、黄海は米国の裏庭ではないこと、そして東北アジアの情勢を悪化させる如何なる周辺諸国や外界の行動、特に中国の尊厳と解放軍の勇気を挑発するような行動に対し、解放軍はそれを黙って見ていることは決してせず、有効かつ十分な措置によりその脅威を取り除くことができるという、関係各国に対しての明確なメッセージになっているという。
効果二:情勢を生かし戦闘力アップの機会を得る
また、政治評論家はこう指摘する。解放軍には、その実践の中で戦闘技術を学んでいくという伝統がある。世界最大級の空母戦闘群が自国の安全を脅かす海域に侵入した時、演習部隊のモチベーションは頂点に達し、そこから通常の訓練では得られない演習効果が得られることになる。
効果三:民意に従い、国の威厳にかけて先手を打つ
中国大陸の某サイトでの統計によれば、当サイトで東中国海実弾射撃訓練のニュースを掲載したところ、すぐにネットユーザーからの盛んな議論と絶賛の声を受け、全体の90%以上が今回の軍事訓練を支持、または理解を示したという。
これに対し、政治評論家は次のように分析する。「米国の中国の反対を無視した形での台湾への先進的兵器売却や、度重なる中国周辺での多国軍事演習を受け、解放軍が下した時宜を得た断固たる反応は、強大な民意をその基礎としている。」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月7日