資料写真:中国空軍の第3世代戦闘機
■「強大化させられる」中国空軍
米誌「フォーリン・アフェアーズ」は、「これらすべては、中国空軍の戦闘機部隊が強大であり、しかも今後10年内に徐々に新型戦闘機に移行することで、中国の空軍力がさらに高まることを意味している」と公言する。同誌はまた、「中国は現在、米空軍の戦術戦闘機部隊をまねて、将来的にアジア太平洋を余裕で見下すことのできる戦略パワーを築こうとしている」とも指摘する。
西側メディアの中国空軍に対する評価がやや度を過ぎているのは明らかだ。「ここ数年、中国空軍は新鋭国産戦闘機の就役によってハード面を強化したが、まだこれまでの不足分を補っているのが実情だ」との分析もある。
例えば、半世紀に渡り配備された戦闘機「殲6」は非凡な戦績を誇るが、射撃統制レーダーも装備しておらず、現代の空中戦にはとうに適さないものとなっている。また、国産新鋭戦闘機、早期警戒機、空中給油機の配備も始まっているが、まだ数は少ない。一方、米日はF-15、F-16、早期警戒機、空中給油機などの運用経験がすでに数十年あり、経験が豊富だ。
また、米軍のステルス戦闘機F-22「ラプター」はすでにアジア太平洋地域に配備されており、新型のステルス戦闘機F-35「ライトニング」も間もなく大量に就役する。この分野で中国空軍はまだ大きな水を開けられている。
つまり中国空軍は新鋭戦闘機の数をいくらか増やしてはいるが、西側の指摘するほど強大ではなく、なお戦力向上の段階にあるのだ。
「人民網日本語版」2010年7月9日