(世界金融危機の根本的原因について)危機は西側から始まった。これはまさに新自由主義の失敗を象徴している。多くの先進国が高い失業率や経済の回復力不足に苦しんでいる時に、中国やインドは低迷を脱したのみならず、比較的速い経済成長を維持した。節度なき自由市場経済ではいかなる問題も解決できないことは、事実が証明している。
(発展と環境の関係について)歴史的に西側先進国は多くの自然資源を消費し、大量の温室効果ガスを排出してきた。彼らは自然資源の減少と世界的な気候変動に対して責任を負い、気候変動対策において模範的役割を果たすべきだ。中国の伝統文化は人と自然との調和を強調している。しかも中国人は日常生活の中でこの優れた伝統を実践している。
第2次世界大戦後に構築された国際経済・金融システムがもう持続不能であることが世界金融危機によって示された。このシステムは米国の主導する先進国に全世界の信用貸付の流動と為替相場をコントロールする権力を与えてきた。世界経済は新たな秩序を求めている。この新秩序は全く新たな原則に基づき、地域・国家間の発展格差を縮小するもの、成長と社会平等を促進するもの、環境を守り持続可能な発展を促進するものでなければならない。
中国を代表とする新興の発展途上の大国は、公平・公正で合理的な世界の新秩序の構築に積極的な役割を発揮している。
「人民網日本語版」2010年8月2日