香港の『文匯報』のこのほどの報道によると、米国の、中国の裏庭ともいえる地域に対する「待ち伏せ攻撃」計画に対し、中国の軍事専門家が、「中国は目下軍備拡充に力を入れており、想定しうるあらゆる外的脅威に対応することができる」、と述べた。文章の内容は以下のように。
今まさに米韓は、日本海における軍事演習によってその軍事力をアピールしている。クリントン米国国務長官はこのほど中国の南中国海の主権につき指弾するなど、またも怪気炎を上げている。米国の中国に対する地理的な包囲態勢もまた見え隠れする状勢である。このような米国による牽制に対し、中国はすでに必要な対応策を講じており、一連の軍事演習が近月中にも中国近海の海域で実施される見込みである。
「二砲部隊」の海域を隔てない協同作戦
中国の著名軍事専門家である劉江平氏は、「米国軍の攻撃能力からすれば、米韓の軍事演習が日本海で行われようと黄海で行われようと、中国にとっての脅威という面では同様である。したがって、米国が軍事演習の実施場所を黄海から日本海へ変更したとしても、中国は必然的にこれに対して何らかの対応を採ることとなりうる」、と述べた。
劉江平氏によれば、黄海は中国の心臓部に直接に通じ、また南海は中国経済の命脈であるから、両海域はいずれも中国にとって極めて重要な意味をもつ。中国人民解放軍は相応の「対抗」手段を講じ、国家の安全と重要な国益を侵犯から守らなければならない、という。