国務院「東北地区等旧工業基地振興指導チーム」のトップを務める温家宝総理は17日、同指導チームの第2回全体会議を召集した。会議は国家発展改革委員会から同振興事業の進展状況や今後の取り組みの重点について報告を受け、「大・小興安嶺林区の生態保護・経済モデル転換計画」と「東北地区の農業発展パターンの転換と現代的農業の建設の加速に関する指導意見」を審議し、大筋認可した。
会議は「現在、東北地区など旧工業基地の全面的な振興は正念場にある。振興事業の実践経験を真剣に総括し、各政策措置を急ピッチで実行に移し、東北地区など旧工業基地の新たな飛躍を促し、独特の強みと競争力を備えた新たな成長軸の形成を加速しなければならない」と指摘。今後の重点的取り組みとして以下を挙げた。
(1)経済成長パターンの転換を加速する。企業の技術改良力を強化し、独自開発能力を全面的に高め、独自開発の成果の産業化を促進する。
(2)引き続き改革を深め、開放を拡大する。国有企業改革を深め、現代的企業制度を整備する。
(3)東北地区の農業の強みをさらに発揮する。東北地区の農業発展パターンの転換を加速し、現代的農産業システムを築く。
(4)「資源型都市」の持続可能な発展を推進する。
(5)大・小興安嶺林区の生態保護と経済モデル転換を促進する。
(6)支援・確保体制を改善する。
(7)社会事業や民生プロジェクト建設を強化する。
(8)全国の旧工業基地の調整・改造事業を統合的に計画する。
「人民網日本語版」2010年8月18日