国家発展改革委員会の張平主任は26日、国務院の委託を受けて、国の食糧安全の確保への過去数年間の取り組みについて、全人代常務委員会に次のように報告した。「中国新聞網」が伝えた。
食糧法の制定作業を加速する。現在、国家発展改革委員会と食糧局が関係機関をまとめて積極的に制定作業に取り組んでおり、期日通りに法案を提出する予定だ。食糧法可決後は、関連法規の制定・改正を急ぎ、法執行も強化する。
地球温暖化の影響で突発的な異常気象が増え、病虫害が多発し、干害や水害、特に干ばつによる水不足が深刻化する傾向にあり、穀物生産発展の安定化を著しく脅かしている。
国内外の市場の結びつきがどんどん強まり、大豆や食用植物油など対外依存度の高い商品では、国際市場での変動が国内市場に及ぼす影響が強まり、市場のコントロールがますます難しくなっている。また、中国の農業と食糧産業は先進国と比べ、技術・経営管理面で一定の開きがあるため、国際競争の圧力も日増しに増大している。
食糧市場のコントロールを強化・改善する必要がある。備蓄コントロールの仕組みを整え、食糧・食用油の政策的買付・備蓄の方法を完全なものにし、買付・備蓄品の競売制度を整え、食糧価格の下落によって農民が苦しむことのないようにし、市場供給を確保する。食糧輸出入のコントロールを強化し、国際市場を合理的に活用し、品種調整を行う。食糧の緊急保障システムを完全なものにし、食糧市場へのコントロールの仕組みを整える。
「人民網日本語版」2010年8月27日