国際社会は中国共産党第17期中央委員会第5回全体会議(五中全会)に強く注目し、その決定と成果を積極的に評価している。海外の世論は、会議で採択された第12次五カ年計画の策定に向けた提言が重要な意義を持つとの考えで一致している。
シンガポールの中国語紙「聯合早報」ウェブサイトや「星島環球網」は相次いで記事を掲載し「五中全会は第12次五カ年計画の策定に向けた提言を主要議題とし、今後5年間の中国の経済・社会・民生の発展に向けたビジョンを描くため、各界が注目している」と指摘した。
フィリピンの中国語紙「商報」ウェブサイトは「こうした五カ年計画を通じた中国経済の急成長には驚異的なものがある。特に改革開放以来、中国の急速な発展は全世界に恩恵をもたらしている」と指摘した。
インドのPTI通信は「五中全会の開催は、中国が一層改革開放を深め、経済成長パターンの転換を加速することを告げるものだ。会議は中国の今後数年間の発展の主たる方向性も指し示した」と伝えた。
フランスメディアは「『科学的発展観』と『調和社会』の理念の下で、中国経済は飛躍的発展を遂げている」と指摘した。
ロシアのオンライン雑誌「専門家」は「中国の新たな『五カ年計画』は小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な建設という目標を達成する上で鍵となる。中国共産党による指導の堅持は、今後5年間の中国経済・社会発展の基本的な支えだ」と指摘した。
AP通信は新たな五カ年計画で公共サービス、雇用、社会保障システムの強化、公共医療のより良い整備が、いずれも重点として盛り込まれることに注目している。
オーストラリアの社会活動家イアン・チャマーズ氏は本紙の取材に「『第12次五カ年計画』の実施に伴い、世界経済の発展に対する中国の貢献は一層大きくなる」と指摘した。
「人民網日本語版」2010年10月19日