11月1日発行の「環球時報」紙によると、オーストラリアのジョン・ハワード元首相は政治の表舞台から引退後、寂しさに耐えかねたのか、最近、更に大胆な“予言”をした。「インドは21世紀末には中国に代わり、アジアで支配的地位を占める国になるだろう」、との内容だ。
10月31日付の「シドニー・モーニング・ヘラルド」紙によると、最近、ハワード元首相は自叙伝『Lazarus Rising(甦るラザロ)』を出版した。この本では、彼自身の成長の歴史に結び付け、第二次世界大戦以降のオーストラリアと世界の発展と変化の歴史を記している。新書発表会のランチパーティで、元首相は自叙伝の内容に結び付け、中国の1人っ子政策や政治理念により、21世紀末にはインドが中国に代わってアジアのトップになる、と語った。更に、中国は「永遠に米国には追いつけないし、追い越せない」とした。
ハワード元首相は中国とインドを比較し、「中国に存在するその他の問題は、中国が裕福になる前に老いてしまうこと。1人っ子政策の実施によって、中国には恐ろしい人口統計学上の問題が存在している。中国は急速に人口高齢化が進んでいる国だが、インドのような国は若い国である。今世紀の末、インドが更に強大な国になったとしても、私は全く意外に感じない」、と語る。
あるアナリストによれば、ハワード元首相は中国問題の専門家というわけでもなく、彼のこれらの発言は、単に注目を集めるためのものであろう。確かに最近、元首相は政治談議がお気に入りのようで、10月25日夜、特別ゲストとしてオーストラリア放送協会(ABC)のインタビューを受けた際には、イラク戦争が“合理的な”戦争であったと発言し、その場で男性から靴を投げつけられた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月2日