米国が中国に圧力をかける際、これまでの米国対中国というやり方を、多国を連合して中国に圧力をかけることに取って代わった。今年、米国は中国を全面的に包囲し、その攻勢に対し、中国は積極的に外交を展開し、苦境を打開している。「新華網」が伝えた。
米国が多国と連合して中国に圧力を
「香港経済日報」の報道によると、今年以来、米国は経済面で、人民元為替レート、レアアース輸出などの問題を投げ出し、政治面で人権を再び提起した。軍事面で米日韓軍事同盟強化及びアジア駐屯拡大に踏み出し、南中国海問題にも手を出し、ベトナム、インドなどの中国の隣国を丸め込む。こうしたさまざまな行動で中国を封じ込めようとする。
中国が「冬季外交」で米に対抗
中国はいま米国に対して「冬季外交」を展開しており、米国の包囲を突破し、外交面の苦境から脱出しようとしている。
フランスとポルトガルの訪問を終えた胡錦涛主席は、韓国のソウルで開かれるG20サミットと、日本で開かれるAPECサミットに出席する。また全人代の呉邦国委員長は、カンボジア、インドネシアとタイを訪問し、先月にドイツ、イタリア、ギリシアを訪問した温家宝総理も、来月にはインドを訪問する予定だ。
こうした指導者の外遊は、「欧州と連合し周辺を安定させる」という、米国の経済、政治、軍事上の包囲に対抗するというこのラウンドの中国の外交攻勢を反映している。
中国指導者の今回の欧州外遊で、ヨーロッパとは「蜜月期」に入った。イギリスのキャメロン首相が北京を訪問する時には、民主や人権については話し合われないことになっており、フランスなどの国もG20サミットで、人民元の切り上げに関して中国を非難することはないと表明している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月10日