韓朝砲撃事件が23日に発生して以降、北南赤十字会談や対朝支援が相次いで中断された。改善困難な朝韓関係は厳しい試練に直面し、半島情勢には暗雲が立ちこめている。韓米は24日、事件発生海域での後続の軍事展開に着手した。一方で米軍は朝鮮側に将官級会談の開催も呼びかけている。
■北南赤十字会談と対朝援助が中断
砲撃事件による死傷者は24日、さらに増えた。韓国・仁川海洋警察署は、24日午後3時20分頃に延坪島の海兵隊新基地建設現場で建設労働者2人の遺体が見つかったと発表した。韓国統一省は23日に北南赤十字会談の無期延期を決定したのに続き、24日には対朝支援の一時見合わせを決定した。民間団体による対朝支援もしばらく認めない内容だ。韓国赤十字は10月末から、米5000トンやセメント1万トンなどの対朝支援を開始していた。
朝鮮中央通信は24日、韓国が北南赤十字会談を無期延期したことを強く非難する朝鮮赤十字中央委員会の声明を伝えた。声明は「最近ようやく改善された北南関係は、韓国の軽率かつ悪質な反朝対立行為によって、再び全面的な破壊の危機に陥った」としている。