朝鮮の朴義春外相はこのほど、ロシアメディアのインタビューに答え、現段階の朝鮮・韓国関係について語った。朴外相は「韓国の一連の行動及び米韓、米日の軍事演習により、朝鮮半島の南北関係はかつて無いほどに悪化している。この主な原因は、米国の朝鮮に対する敵対政策と、韓国の執政者の朝鮮に対する対抗意識だ」としながらも、「情勢は悪化しているものの、朝鮮は依然として6カ国協議という対話のプラットフォームを堅持していく」と述べた。新華網が伝えた。
▽情勢はかつて無いほど悪化
朴外相は12月12日から15日までロシアを訪問する。ロシア・インテルファクス通信は11日、朴外相へのインタビューを発表した。朴外相の本意を正確に伝えるため、インタビュー原稿は従来のニュース記事の形ではなく、簡単な問答の記録として発表された。
インタビューはロシアと朝鮮の二国間協力から始まり、質問は政治協力・経済協力などの分野、さらには両国が計画中の鉄道プロジェクトにまで及んだ。その後、話は朝鮮半島情勢へと移っていった。
記者から「朝鮮の武装部隊は、韓国又は米国の軍事施設に更なる打撃を加えるべく、すでに準備を整えているのか?もしそうであれば、どのような情勢において攻撃を発動するのか?」と聞かれ、朴外相は、「現在の朝鮮半島は危険な段階に突入しており、情勢はかつて無いほどに悪化している。この主な原因は、米国の朝鮮に対する敵対政策と、韓国の執政者の朝鮮に対する対抗意識だ。これら全てが、朝鮮半島、北東アジアないしは全世界の平和と安全に対する深刻な脅威となっている。我々は朝鮮半島の緊張した軍事・政治情勢に対し、正しい方法を取る必要がある」と述べた。
「人民網日本語版」2010年12月14日