温家宝総理は15日、ニューデリーで開かれた中印ビジネス協力サミットに出席した。
温総理は「近年来、中印関係は包括的発展という良好な態勢にある。特に経済貿易協力はこれまでになく積極的に進展し、最も活発で成果に富む新しい時代に足を踏み入れている。2国間貿易額は過去10年で約20倍増加し、インドは中国企業最大の海外事業市場の1つとなっている。両国の相互投資は発展の最中にあり、双方に大きな見返りをもたらしている」と述べた。
温総理は「中国とインドの急速な経済成長は、世界経済の成長の重要な牽引力となっている。両国は協力パートナーであり、競争するライバルではない。中印の発展と協力に十分な余地が世界にはある。両国の経済貿易協力は互恵・ウィンウィンであり、その前途は明るい。中印の市場は非常に広大であり、互いに開放しさえすれば、双方の経済成長にとって強力な支えとなる。両国の産業は各々特徴があり、強みによって相互補完し、互いに促進することが可能だ。両国は改革開放の深化に尽力しており、交流や協力を拡大する中で互いに学び、参考にすることができる。両国は国際経済・貿易システムにおいて広範な利益を共有し、多くの重大な経済貿易問題において同じ、または近い立場にある。意思疎通や協調を強化して、共通の利益を守ることが可能だ」と指摘した。
温総理はさらに「私の今回の訪問は友情の旅であり、協力の旅でもある。インド側と共に両国の経済貿易協力のさらに大きな規模、広範な分野、高い水準での発展を促したい」と表明した。
中印ビジネス協力サミットは中国商務部、中国国際貿易促進委員会、インド商工省、インド工業連合会が主催し、両国の経済界から約600人が出席した。
「人民網日本語版」2010年12月16日