人間と同じように、国もいつも頭がはっきりしているわけではない。ここ最近の日本が3つの戦略に関連して取った行動から見ても分かる。「国際先駆報道(International Herald Leader)」が伝えた。
前原誠司の「上空視察」は世界の笑い話に
ロシアのシュワロフ第1副首相が国後島と択捉島を堂々と胸を張って訪問し、前原誠司外相の北方領土に対する上空からの視察は世界中の笑い話になった。それだけではない。客観的に見ても、日本人の失言や粗相の数々はロシア人の反撃を招いた。日本が海を隔てた向こう側にある北方四島(ロシア語:南千島諸島)に対してけたたましく自己主張しなければ、メドベージェフ大統領もわざわざ、自分の腹心を遠回りさせてまでサハリン経由での訪問を命じる事はなかっただろう。
菅直人首相の言い分は意味不明
朝鮮半島の事に関して言えば、菅直人首相はこの間、「一旦戦争が起こったら、自衛隊を派遣して朝鮮半島の自国民を保護する」と訳の分からない事を言っていた。これを聴いた韓国は政府にしろ国民にしろ、とにかくもう大騒ぎである。北朝鮮に対しての牽制を怠れない韓国国防局は既にさんざんな状況なのに、日本のこの「実現する可能性皆無」の意味不明な計画にまで悩まされなければならない。菅首相の「参謀本部」である仙谷由人官房長官や北沢俊美防衛大臣でさえ慌てて、自分はこの発言とは関係ないと弁明する始末だ。
中米韓三国は協力関係を強化し、朝鮮半島問題に対して「聖なる同盟」を結ぶ肝心の時期に来ている。しかし、菅首相が国内右翼派のご機嫌取りのために取った挙動は、「韓国の李明博大統領を背後から突き刺した」も同然だ。この一言で、朝鮮は今の韓日関係と60年前に朝鮮戦争が勃発した日とを簡単に比べる事ができる。また、第三者は三国同盟の互いの信頼関係がどれほど脆いものかをはっきり見る事ができ、この三国の共同声明を真に受ける必要はないと言うことがわかる。
誰も彼も手を結んで「対中国」