第11期全国人民代表大会第4回会議の記者会見で、会議日程と人民代表大会の活動に関する記者の質問に大会スポークスマンの李肇星氏が答えた。
ブルームバーグの記者:
さきほど、全国人民代表大会は人民のための立法とおっしゃったが、私自身が調査したところ、38人の全国人民代表大会の代表が億万長者であることがわかっている。米国の国会の最も富裕な議員より更に富裕だ。もちろん、これは中国の経済分野での成功を表していると言える。鄧小平氏はかつて「金持ちになるのは光栄なこと」と述べたが、これほど多く金持ちがいるのは光栄すぎるのではないか。全国人民代表大会は、中国社会の貧富の差の解決でどのような措置をとるのか。新しい5カ年計画と温総理の政府活動報告の中に具体的な提案はあるか。
李肇星・全国人民代表大会報道官:
ありがとう。これほど多くの調査と研究をしたことに深く感心した。私はこのような調査を行ったことがないため、38人の億万長者の代表がいることが本当かどうかは分からない。しかし、中国は確かにすべての権力が人民に属する国で、これは中華人民共和国憲法第二条に規定している。憲法第三条も「全国人民代表大会と地方各級人民大会はすべて民主的な選挙によって選出され、人民に対して責任を負い、人民による監督を受ける」と規定している。
私たちの目標は、全国人民が「共同富裕」の道を歩み、「全面的な小康生活」を送れるよう導くことだ。現在、地域発展の不均衡、地区発展の不均衡、都市部と農村部の差、貧富の差など一連の問題が存在するのは確かだ。これこそが中国共産党と中国政府が法律に基づいて国を治める理由で、この偉大な目標を徐々に実現していく。
私たちは、中国の金持ちがますます増えることを望んでいるが、金持ちは法律に基いて富裕にならなければいけない。私は、多くのこのようなよい公民を目にしてきた。彼らは自身の勤勉な労働と知恵を通して富裕になり、法律を厳守するだけでなく、貧困者の扶助や希望小学校の設立、被災者の救済などの公益事業をしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月4日