日本で巨大な地震・津波災害が起きると隣国の中国は国際救援隊を派遣し、緊急援助物資を提供するなど直ちに援助の手を差し伸べた。胡錦濤国家主席は北京の日本大使館を自ら訪問し犠牲者に弔意を表すとともに、必要な支援を継続する意向を表明した。中国人は大災害をわが事のように感じている。在日中国人も多くが震災との戦い、被災者の救援に参加し、日本の民衆と助け合っている。
かつてない大災害を前に、中日韓は緊密な関係にある隣国として、東アジア統合を加速する重要な意義と差し迫った必要性をより明確に認識した。
安全上の問題はすでに国境を越えている。東アジア地域は地理的なつながりが緊密で、人口密度が高く、災害の影響が他の国々にも及びやすい。特に放射能漏れ事故は一旦発生すれば広範囲に災いが及ぶ。日本の福島第1原発の原子炉数基に問題が生じたことで、近隣国は緊張を高めている。安全基準、安全検査、情報共有、情報通達などの面で、東アジア各国にはより良い協力メカニズムが必要だ。