「日本の原子力発電の父」の保身 使命感はどこに?

「日本の原子力発電の父」の保身 使命感はどこに?。 福島原子力発電所を運営する東京電力の武藤栄副社長は私と同じ東京大学の出身で、私の先輩にあたる。「日本一」の大学として知られる東大出身の有名人は多いが、その中でも武藤氏はずば抜けている…

タグ: 東京電力 武藤 保身 使命感 原発

発信時間: 2011-04-14 16:40:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

記者の質問に対し、武藤氏の両手は緊張で震えているのがテレビで見ていてもわかった。彼には権威があり、東大の誇りでもある。日本において、その使命感で東大の右に出る大学はない。教授は学生に、「諸君は国の棟梁です。国のため、自らのために良心を持ちなさい」とはっきり指導している。

原発事故の処理において、私のような部外者でもおかしなところが見て取れた。始めから明らかに事態が深刻だったにもかかわらず、レベル4という事故評価が続き、今頃になってようやくレベルが7に引き上げられた。放射能を含む汚染水の海への放出が発覚してから2日後、すぐに自主的に汚染水を流したが、日本の報道陣はこれを非難しなかった。

その裏を推測すると、東京電力は日本最大の広告主で、日本の報道陣は細かいところを突っつくわりに、本題には触れていない。この不思議な暗黙の了解が武藤氏を救ったともいえる。彼はすぐに落ち着きを取り戻し、手の震えも収まり、流暢に答えれるようになった。

一つの原子炉は建設に4千億円、廃棄に1千億円かかるといわれる。東京電力はどこからその資金を出すのか?武藤氏にはその決定権はなく、日本政府の最終指示を待つほかない。彼は責任も背負っていない。腐蝕作用のある海水数万トンの注入も国が東京電力に指示したことで、従業員には資産損壊の問題はない。

武藤副社長は今回の事故で何の責任も取る必要はなく、うまく身を守ることができた。彼は東大での歳月を振り返り、「諸君は国の棟梁です。国のため、自らのために良心を持ちなさい」という感情を込めて、誇らしげに語る教授の言葉を思い出すことがあるだろうか?

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月14日

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