◆空母が何に使われるか知らない住民
劉亮さん(仮名)が住む作業員宿舎は、空母が停泊するドックとは鉄柵を隔てただけの場所にある。しかし、劉さんはワリャーグが改造中の空母であること以外、何も知らない。空母が何に使われるのかも、劉さんには興味がない。空母の改造といっても、劉さんにとっては高層ビルの建設と変わらないのだ。「以前は船上のいたるところに足場が組まれ、ゴチャゴチャした感じで工事現場のようだった。最近は足場が撤去され、空母らしくなった」と劉さんは話す。近くにいても、この空母は彼にとって神秘的なもののようだ。「2年経つが、動いたところを見たことがない。いつ進水するのかわからない」という。
趙琳さん(仮名)の雑貨店は距離はあるが、空母の真正面にある。「運ばれてくる設備のほとんどがうちの店の前を通る。でもそれが何なのかさっぱりわからない」と語る。彼女の雑貨店からは空母がよく見えるため、軍事ファンがよく観察に訪れるのだという。
「中国網(チャイナネット)日本語版」2011年4月18日