米紙「ワシントン・ポスト」は18日、「ウィキリークス」が入手した秘密外交公電に基づき、米国務省がシリアの反体制派組織とその関連事業に秘密裏に資金援助を行ってきたと報じた。ロンドンを拠点にシリアに反政府番組を放送する衛星テレビ局「バラダテレビ」への資金援助も含まれる。
外交公電によると米国務省は06年以来、ロンドンに拠点を置くシリア亡命者組織「正義発展運動」に対して「バラダテレビ」の運営費として600万ドルを提供。資金提供はブッシュ政権期に始まり、オバマ政権発足後も引き継がれた。駐シリア米外交官は09年にシリアの情報部門が米国の活動に気づき始めたことを知り、国務省に資金援助活動の見直しを提言したという。
同紙は「国務省が現在もシリア反体制派への資金援助を継続しているかどうかは不明だが、少なくとも2010年9月まで行われていたことは公電から明らかだ。別の公電によると2005年から2010年までに米国はシリアの反体制派組織に計1200万ドルを援助している」としている。
「人民網日本語版」2011年4月19日