東日本大震災の津波で海水に浸かったF2戦闘機18機。廃棄処分されるとばかり思っていたが、日本の防衛省は修理後、使用が可能だと判断した。自衛隊は巨額の修理費をかけて水没した戦闘機の修理に取り掛かろうとしている。
日本はなぜ廃棄処分されると思われていた戦闘機を修理するのか?空軍装備の専門家で空軍指揮学院教授の陳洪氏次のように述べた。
◆F2修理、日本は戦闘機の数が不足
F2は航空自衛隊のなかでも先進的な戦闘機で、日本が米軍のF16を模造したもの。航空自衛隊の戦闘序列では、大型戦闘機は米国から購入したF15、日本が独自で生産したF2は軽量型戦闘機で、この大型と軽量型、高低の組み合わせは申し分ない組み合わせといえる。さらに日本が独自で製造しているF1戦闘機はこの2機種の間を埋め、非常に厳密な配備がなされている。
F2はすでに自衛隊の編成序列に組み込まれ、各種訓練や任務にあたっている。F2がすべて任務をこなせないとなると、軽量型戦闘機の任務に穴があき、日本の訓練と防空作戦に大きな支障が出る。この穴を新しい航空機で埋めるとすれば、時間とコストがかかる。そのため日本は時間も、コストも比較的かからない修理を選んだのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月26日