中国の胡錦涛国家主席が27日、北京で、中国を訪問中のミャンマーのテインセイン大統領と会談した。双方は、両国の友情を高く評価し、両国関係を全面的な戦略的パートナーシップへと押し上げることで合意した。
胡主席は、「双方は未来を見据えて、二国間関係を強化し、実務的な協力を強め、国境地域の安定を推進していくよう」提案した。
また、胡主席は「中国は、ミャンマー国民が自国の国情に基づいて選択した発展の道と政治制度を尊重し、ミャンマー政府が安定の維持、経済の発展、民生の改善のために払った努力を支持する。中国はASEAN・東南アジア諸国連合、大メコン圏(GMS)経済協力プログラムなどの多国間メカニズム内で、ミャンマーと協力していきたい。また、両国がエネルギー、電力、交通、農業などの分野での協力を拡大することを希望する」と述べた。
これに対して、テインセイン大統領は、「中国との関係はミャンマーにとって最も重要な外交関係である。ミャンマーは中国と緊密に協力し、経済・貿易、交通、エネルギーなどの協力を強化していきたい」と述べた。
これに先立って、温家宝総理、賈慶林全国政治協商会議議長がそれぞれ、テインセイン大統領と会談した。
「中国国際放送局 日本語部」より2011年5月28日