米議員5人、「中国人排斥法」で議会に謝罪要求

米議員5人、「中国人排斥法」で議会に謝罪要求。 カリフォルニア州選出のジュディー・チュー下院議員、イリノイ州選出のビガート下院議員、コロラド州選出のカウフマン下院議員は「中国人排斥法」について正式な謝罪を下院に呼びかける議案を連名で提出したと発表した…

タグ: 人権 米下院  中国系 米国人 軽視

発信時間: 2011-05-27 17:50:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国系米国人にとって5月26日は重要な意義を持つ日だ。

同日午後2時半、米下院レイバーンビルの公聴会室は報道陣でいっぱいだった。カリフォルニア州選出のジュディー・チュー下院議員、イリノイ州選出のビガート下院議員、コロラド州選出のカウフマン下院議員は「中国人排斥法」について正式な謝罪を下院に呼びかける議案を連名で提出したと発表した。同日、カリフォルニア州選出のファインスタイン上院議員、マサチューセッツ州選出のブラウン上院議員も同様の決議案を上院に連名で提出した。09年にはカリフォルニア州議会が関連決議案を採択して一部の州で受け入れられたが、米国社会が中国人排斥法について連邦政府レベルで中国系米国人への謝罪を求めるのはこれが初めてだ。

決議案は長年人々に軽視されてきた米国の暗黒の歴史を人々の眼前に突きつけた。中国人排斥法とは1870年から1904年の間に米議会で可決された中国系およびその子孫への一連の差別的法案を指す。その最も典型的なものが1882年可決の中国人排斥法で、中国人の移民と国籍取得を10年間停止する内容だった。同法は後に延長される度に制限が厳しくなり、しかも中国系の子孫全員に適用された。第二次世界大戦が始まって中国が米国の同盟国となったことで、同法は1943年にようやく廃止された。だが米議会はこの法律が米国の基本的な建国の原則に背くことを、これまで正式に認めていない。

提案の中心的人物であるチュー議員は中国系の女性議員だ。チュー議員は「1世紀前に可決された差別的な中国人排斥法は、米国社会に中国系への憎しみや偏見をもたらし、さらには極端な行為に走らせすらした。法案が施行されていた間、中国系は外出時に関係文書の携帯を義務づけられた唯一の移民であり、しばしば嫌がらせを受け、ゆえなく拘禁され、さらには殺されすらした」と述べた。チュー議員の祖父も、この差別的法案による迫害を受けた早期中国系移民の1人だ。米議会はこの「醜い法律」について、ずっと前に中国系米国人に「心から謝罪」すべきだったとチュー議員は考えている。「どれほど昔のことであっても、基本的人権に反するこうしたやり方は受け入れることができない」。提案者としてチュー議員は誇りと同時に焦りも感じている。同法の廃止から60年近くが経ち、迫害を受けた最後の中国系移民も次々に亡くなっているからだ。米議会はこの最後の機会を逃さず、まだ生きている人々にお詫びをすべきだ。

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