温家宝総理と英国のキャメロン首相
温家宝総理は27日、英国のキャメロン首相とロンドンの首相官邸で会談した。
温総理は「現在、国際情勢は複雑に錯綜しているが、中英間に大きな戦略的衝突はなく、世界に重要な影響力を持つ国として溝を上回る共通利益を有している。中英関係をしっかりと維持、発展させることは両国の発展の促進にプラスであり、世界構造の変化にもプラスの影響をもたらす。双方は機会をしっかりと捉え、協力を強化し、試練に共に対処すべきだ」と述べた。
人権問題について温総理は「中英は互いに尊重し、事実を尊重し、対等に接し、対話を通じて溝を適切に解決し、相互理解を増すべきだ」と指摘した。
温総理は▽協力の潜在力をさらに掘り起こし、2015年までに両国貿易額を1000億ドルに引き上げるべく努力する▽相互投資促進作業部会を設置し、大型事業の投資牽引作用を発揮する▽中英中小企業協力フォーラムを設置し、産業協力の新たな原動力とする▽共同出資によって専門の基金を創設し、研究開発センターと共同実験室を設置し、科学技術協力を強化する▽中国政府は英国のインフラ整備への実力ある中国企業の参与を奨励し、中国系金融機関の英国での業務拡大を支持する▽ハイレベル人文交流枠組みの役割を発揮し、教育、文化、青年、メディアなど各分野の協力を推進することを提言した。
「人民網日本語版」2011年6月28日