審計署(日本の会計検査院に相当)は1日に発表した報告書で、2010年度に指導幹部49人を対象に会計検査を行ったことを明らかにした。内訳は省・直轄市レベルの部長が23人、中央管轄国有企業の上層部が10人、特派員弁公室、所属機関、審計庁の主要責任者が16人。
2010年度に各レベルの会計検査機関は15万7000機関に対して会計検査を実施。3280億5000万元に規則違反の問題、427億6000万元に損失・浪費の問題、34億1000万元に人民大衆の利益の侵害、1651億2000万元に損益または財政収支の虚偽報告を確認した。会計検査によって850億3000万元の国庫増収・支出削減を実現した。内訳は519億1000万元の国庫納付、75億6000万元の支出・補助金削減、255億6000万元の返納。
全国の会計検査機関は2010年6月末までに北京-上海高速鉄道など5万4000件(総投資額1兆9000億元)の事業を対象に会計検査を実施。事業費削減や損失回収により全体の3.5%に相当する283億元の節約を実現した。
「人民網日本語版」2011年8月2日