かつて経済飛躍の優等生だった日本が今では経済は低迷、政治は堕落し、外交は空白化している。この大きな落差について考えざるを得ない。一体何が原因で「日本化」が出現したのか?主に次の3つの原因が考えられる。
第一の原因は、日本の政党制議会という政治体制にある。日本の政治体制は明治維新後、英国やドイツなど欧州国家をまねて築かれた。確かに明治維新は日本の近代工業化の過程で大きな効果を上げたが、欧米の政治体制導入に関してはうまくいかなかった。戦後、日本は不十分な議院内閣制を構築、日本は長年自民党の一党独裁の政党体制が続き、他の政党はずっと野党だった。その後、自民党内部で分裂し、最終的に大小さまざまな派閥ができ、派閥間で互いに争っていた。その最終目的はただ一つ、首相になること。誰が組閣しても自民党の人間が政治を執るため、各派閥は順番に次々と首相を交代し、それが常態化した。現在政権を握っているのは民主党だが、その多くのメンバーは自民党出身のため、自民党の風習を受け継いでしまった。