米国が「唯一の超大国」として世界中で至高のパワーになる運命にあり、かつその資格があると考えるのは、世界の新たな環境の本質に対して鈍感な狭隘な思想を反映している。経済グローバル化の先導者として、ワシントンの影響力は全世界に及んでいる。だがワシントンは、多極化の地政学的環境にますます直面することになる。
国力の増強に伴い、北京は第二次大戦後米国がアジアで演じてきた重要な役割の終結を望むようになる。米国の戦闘部隊の韓国と日本での恒久的なプレゼンスもますます受け入れられなくなるだろう。
その広大な国土と核兵器能力によって、中国は変化し続けるアジアのパワーバランス構造(インド、日本、インドネシア、統一後の朝韓がみな正当な地位を要求する)の中で、「対等な者の中のリーダー」の地位を固める可能性が高い。このパワーバランスの条件を決めようとし、さらにまずいことに台湾を支持することで中国統一の最終段階に干渉することは、米国を周期的な軍事の泥沼に巻き込み、敵対的中国に関する予言を現実のものにしてしまう可能性が高い。
「人民網日本語版」より2011年9月13日