商務部の沈丹陽報道官は20日、「中国は30年間の改革開放を経て、計画経済から市場経済への移行を完成した。だがEUが今だに中国を完全な市場経済国と認定しないことに非常に失望している。われわれはこれは技術的な問題ではなく、政治的な判断だと考えている。EUが認定しないのは、中国の市場経済建設の現状に合致しないし、中国とEUの経済貿易関係発展による長期的利益にも合致しない」と表明した。
沈報道官は「欧州債務危機に対してわれわれは、その発生以来一貫して注視し、力の及ぶ範囲で援助の手を差し伸べてきた。だが市場経済国認定と債務危機での欧州支援は性質の異なる別個の問題であり、両者間になんら必然的つながりはない。中国人は他者を助ける時、前提条件をつけないことが多い。われわれはただ、誠意をもって人に接すると同時に、相手からの尊重も望んでいるだけだ」と述べた。
「人民網日本語版」2011年9月22日