資料写真:民主党の仙谷由人政調会長代行
日本のメディアが26日伝えたところによると、民主党の仙谷由人政調会長代行が10月上旬に中国を訪問し、戴秉国国務委員と会談する。年内に予定されている野田佳彦首相の訪中の準備の意味合いがあるとみられる。
◇領土問題と戦略的互恵に注目
日本の共同通信社によると、仙谷氏と福山哲郎・参議院外交防衛委員長が訪中日程について、中国側と最終調整を行っている。10月8日と9日に長沙の湖南大学で行われる辛亥革命百周年の学術シンポジウムに参加し、10月9日午後に北京で戴秉国国務委員と会談する予定。年内に予定されている野田佳彦首相の訪中の準備の意味合いがあるとみられる。
上海交通大学環太平洋研究センターの王少普主任は取材に対し、野田氏訪中時の主な議題は中日両国の戦略的互恵関係をいかに発展させるかに集中するとだろうと話す。例えば、新しい環境の下での経済協力をいかに強化するか、環境・クリーンエネルギーなどの方面での協力、人文・社会交流強化のほか、中日両国に横たわる領土問題をいかに正確に処理するか、東中国海の境界問題も焦点となるという。
◇対中政策、現実的利益を考慮
野田首相は国際舞台に登場後、オバマ米大統領、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領と相次いで会談し、外交政策の核心は日米同盟で、「北東アジアの安全を守る上で、日米韓の3カ国協力が極めて重要」と述べた。ある日本のメディアは、野田内閣の外交構想について、日米関係を固め、韓国の力を重視すると同時に、中国の発展に「密に注目」すると伝えている。
これについて王氏は、野田氏は政治上は保守主義の立場を維持しているが、対中政策は現実的な利益を考えざるを得ないと指摘する。現在の国際関係は冷戦時代より複雑で、米日韓は中国と経済的に、また他の方面でも程度は異なるものの共通の利益が存在し、米日韓3カ国の間にも様々な問題が存在するため、3カ国が中国と完全な対抗関係になるのは難しい。
◇構造的な矛盾拡大