孟建柱公安部長(国務委員)は23日に雲南省シップソーンパンナーで会議を召集し、今月5日に起きた中国貨物船襲撃事件の処理について検討し、瀾滄江-メコン川航路の安全対策を立てた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
孟公安部長は「関係各地区・当局は関係国と共に事件の捜査・処理を加速し、事後処理を適切に行い、中国・ラオス・ミャンマー・タイによる瀾滄江?メコン川国際水上輸送安全・取締協力体制を早急に構築し、水上輸送の安全を的確に守らなければならない」と強調した。
会議では外交部、公安部、交通運輸部、民政部、商務部と雲南省の担当責任者が事件とその処理状況について報告。孟公安部長は報告を真剣に聞いた後「事件発生後、関係当局・地区は積極的な措置を速やかに打ち出し、数多くの取り組みをした。現在はより断固たる姿勢、より力強い措置によって、関係国に対して全力で事件の究明にあたり、凶悪犯を早急に逮捕し、犠牲者の遺族に真摯な説明を行うよう促している。事件の捜査・処理を加速するため、わが国は張新楓次官率いる公安省ハイレベル代表団をタイに派遣する」と強調した。
瀾滄江-メコン川は全長4880キロメートルで、中国、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムの6カ国を流れる。現在、水上運輸は主に中国・景洪港からタイ・チェンセーン港までの344キロメートルで行われており、2001年の就航以来、中国南西部の経済発展の促進、中国と沿岸国との経済・貿易関係の強化、周辺の安定確保に重要な役割を果たしている。
「人民網日本語版」2011年10月25日