原子力平和利用を主張するイラン 日本がモデル?

原子力平和利用を主張するイラン 日本がモデル?。 華黎明・前在イラン中国大使は14日、国際原子力機関(IAEA)の報告が客観的かつ事実で、つまりイランが確かに核兵器建造に意欲的である場合、イランの核兵器開発の方法は日本と同じかもしれないとし、その理由の一つは強国の象徴、もう一つは安全を守るためと述べた…

タグ: 核兵器 原子力 IAEA ウラン濃縮 日本 イラン

発信時間: 2011-11-15 14:39:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

華黎明・前在イラン中国大使は14日、国際原子力機関(IAEA)の報告が客観的かつ事実で、つまりイランが確かに核兵器建造に意欲的である場合、イランの核兵器開発の方法は日本と同じかもしれないとし、その理由の一つは強国の象徴、もう一つは安全を守るためと述べた。

華前大使は、「イランはこれまで核兵器を開発しない、原子力の平和利用を主張してきた。核兵器の製造能力を手にしても核兵器を保有するとは限らないと。この方法は実際には日本をモデルにしている」と話す。

日本モデルとは、その国がウランを抽出・濃縮する能力をもつことで、ウラン濃縮だけでなく、それを兵器化する能力さえある。ウラン濃縮は現在、原発にだけ利用されているが、必要であれば、その兵器化も可能だ。IAEAの報告でもこの点に触れている。つまりイランは過去に原子力の兵器化を計画したことがあり、そうした能力を備えている可能性を指摘。しかし報告はイランが核兵器を保有しているかどうかには触れていない。そのためイランは原子力の平和利用をしていると堂々と主張できる。

イランが原子力の兵器化を進めた場合、その目的は主に「強国の象徴」と「安全保護」にあると華氏は指摘。「イランが核兵器の製造能力を手に入れたのは大国の地位を強調するため。米ソ2大国が核兵器を保有後、多くの国が核兵器を保有することで強国の象徴としている。しかもイラン人は誇り高い民族で、彼らはロシアやパキスタン、インドなど周辺国が核兵器を保有したのなら、自分も必要だと考える」。

イラクのフセイン元大統領、リビアのカダフィ大佐転覆後、イランはこうした核攻撃能力が自国の安全を守り、とくに米国の侵略に対して有利な手段となると考えた。イランはフセイン元大統領とカダフィ大佐は核兵器を手放したために、ああした末路を辿ったとみている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月15日

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