アジアにおける米外交の「ダンス」を平常心で見る

アジアにおける米外交の「ダンス」を平常心で見る。

タグ: 米国外交,アジア

発信時間: 2011-11-18 10:14:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

この点におけるアジア諸国と米国の立場の相違が、第2の矛盾だ。シンガポール国際問題研究所の戴尚志所長はアジア諸国の政策選択について「アジアの隣国は中国の抗いがたい力に引きつけられると同時に、米国から戦略的保障を得ようと焦っている。こうした国々は北京とワシントンの間でバランスを保ち、中国の発展の助けを借りて自国の経済を発展させると同時に、米国の助けを借りてアジアの戦略パランスを保とうとしている」と説明する。

こうした選択と米国のアジア太平洋戦略の最大の相違は、アジア諸国が求めているのはバランスであり、バランスの中からさらに多くの空間と利益を得ようとしているが、米国が求めているのはアジアにおける主導的地位だということだ。アジア諸国が米中のいずれかを選ぼうとしないのは、このためだ。

この2つの矛盾は今後のアジアの発展に常につきまとうだろう。だがこの矛盾は1つの共通点を映し出してもいる。つまり、米中の正面衝突はどの国も望んでいないということだ。これを米国は望まず、アジア諸国はなおさらに望んでいない。さもなくば利益を得られるか否かの問題ではなく、相当程度において共に壊滅してしまうことになるのだ。どの国も、中国が持続的発展の勢いを維持することを望んでいる。さもなくば、誰も利益を得られない。したがってわれわれは、アジアの将来の平和的発展に対して、もう少し自信を持つべきだ。

発展の競争には利益の駆け引きも含まれる。だがその結果、この地域において足場を固め、立ち上がることができるのは、その発展により活力があり、より多くの国々の発展により多くの機会を与えられた国となるだろう。米国はまだ波瀾を引き起こすに違いないが、この点をよく考えれば、われわれは波瀾にも驚かない心構えで、アジアにおける米国の「ダンス」を観賞することができるのだ。

「人民網日本語版」2011年11月17日

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