外交部の劉為民報道局参事官は16日、東アジアサミットへのロシアと米国の正式参加を歓迎すると表明した。「国際金融報」が伝えた。
劉氏は「中国はロシアと米国の東アジアサミット参加に最も早く歓迎を表明した国の1つだ。両国が東アジア協力の推進に建設的役割を果たすことを信じている」と述べた上で、両国に東アジアサミットの戦略フォーラムとしての位置づけ、現行の協力原則、ASEANの主導的役割の堅持への支持を求めた。
東アジアサミットはASEAN首脳会議と同時に毎年開催される会議で、ASEAN議長国が主催する。ロシアと米国の参加により東アジアサミットの構成は10プラス6(ASEAN10カ国と中国、日本、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド)から10プラス8に変化する。米国は東アジアサミット参加によって地域への影響力を一層拡大し、オバマ大統領は「太平洋大統領」の目標に向けて新たな一歩を踏み出すと見る専門家もいる。
現地時間15日、ホワイトハウスは19日にインドネシア・バリ島で開催される東アジアサミットで、中国の南中国海の海上安全保障問題について議論する考えを表明した。「南中国海の海上安全保障問題は東アジアサミットで話し合うにふさわしい議題だ」。ホワイトハウスのローデス国家安全保障担当副補佐官は「東アジアサミットはこの問題を解決するフォーラムではないが、米国の原則を表明する重要な手段」との考えを示した。