温家宝総理の招集する国務院常務会議は16日、「青海省三江源国家生態保護総合試験区」の設置を決定した。
会議は三江源(長江、黄河、瀾滄江の源流地)地区の生態機能の低下傾向を抜本から食い止め、生態建設と環境保護にプラスの体制を構築するため、「青海省三江源国家生態保護総合試験区全体計画」の実施を承認した。試験区は玉樹、ゴロク、黄南、海南の4つのチベット族自治州の21県とゴルムド市タングラ山鎮を含む。
計画は▽2015年までに平均植生被覆率を15-20ポイント高め、生態環境の悪化傾向を基本的に食い止め、都市・農村部の住民所得と基本的公共サービスを大幅に高める▽2020年までに平均植生被覆率を25-30ポイント高め、生態システムの好循環を実現し、都市・農村部の住民所得を青海省の平均水準に近づけ、または同等にし、基本的公共サービスを全国平均水準と近づけ、または同等にし、小康社会(ややゆとりのある社会)の建設目標を全面的に実現する--としている。
会議では「中華人民共和国予算法改正案(草案)」も大筋認可された。
「人民網日本語版」2011年11月17日