劉振民外交部部長助理
劉振民外交部部長助理(外務次官補)は15日のブリーフィングで、温家宝総理による一連の東アジア首脳会議への出席とブルネイ訪問の背景、主要日程、重要な意義について、次のように説明した。
11月18、19両日にインドネシア・バリ島で、第14回ASEANプラス1(中国)首脳会議ならびに中国・ASEAN対話関係構築20周年記念サミット、第14回ASEANプラス3(中日韓)首脳会議、第6回東アジアサミットが開催される。中国からは温家宝総理がASEAN議長国インドネシアのユドヨノ大統領の招待を受け、代表団を率いて出席する。温総理は中日韓首脳会談にも出席する。20、21日にはブルネイのハサナル・ボルキア国王の招待で同国を公式訪問する。
■東アジア首脳会議
今回の一連の東アジア首脳会議は、世界金融危機の影響がまだ深いレベルで残り、世界経済の回復が力を欠く一方で、東アジア経済は全体的に持続的成長を維持しているという背景の下で開催される。地域協力の促進と共同発展の実現は域内諸国共通の願いであり、今回の一連の東アジア首脳会議の柱でもある。中国は会議に以下の点を期待している。
(1)団結の強化。地域の安定維持と良好な発展環境の創出は、参加各国共通の利益に符合する。相互尊重、平等待遇、互恵・ウィンウィンなど東アジア協力の原則を引き継ぎ、意思疎通を強化し、相互信頼と共通認識を深め、東アジアの発展と協力に向けて良好な雰囲気を醸成することを希望する。
(2)協力の深化。現在の国際経済情勢に焦点を合わせ、東アジア発展の活力の維持と持続可能な発展の実現について対話を繰り広げ、各枠組み・実務協力を推進し、東アジアの内的原動力の強化を促し、食糧・エネルギー安全保障、自然災害などグローバルな試練により良く対処し、発展の質と水準を高めることを希望する。
(3)各枠組みの協力を並行して推進。東アジアにはすでにASEANプラス1、ASEANプラス3、中日韓、東アジアサミットなど各枠組みが並行して発展する良好な局面が形成されている。中国は東アジア協力について、ASEAN主導の堅持、開放性と包含性の維持、各枠組みの相互補完と共同発展を支持する。域外の国が参加し、建設的役割を発揮することを歓迎する。