日本が侵略の罪を認めるのが難しい理由

日本が侵略の罪を認めるのが難しい理由。 第二次世界大戦から早半世紀余りが過ぎた。人類史上最大規模かつ最も悲惨で、善悪がはっきりした戦争だった。しかし日本人はなぜ今でも歴史の事実を率直に受け入れようとしないのか?しかも善悪を逆さまにし、歴史を否定しようとする強大な勢力が常に存在するのか…

タグ: 日本 侵略 謝罪 国際社会  植民地主義

発信時間: 2011-12-01 15:54:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◇国際社会が日本を容認

戦後半世紀、西側を中心とする国際世論はドイツ、日本の侵略の歴史に対してまったく異なる態度をとってきた。

筆者が自ら体験したことだが、ある国際シンポジウムで、私は南京大虐殺とユダヤ人大虐殺を例に挙げた。あるフランスの学者は会議後、私のところへ来て、その2つを一様に論じるべきではないと話した。彼は、ドイツのユダヤ人に対する行為は種族絶滅、日本の中国に対する行為は植民地戦争にあたり、後者はある意味中国の工業化の助けになっている。例えば、日本が「満州」を占領したことで東北は中国の重工業基地となったと指摘した。これは典型的な西側中心主義と植民地主義の観点といえる。

ドイツの侵略対象は旧ソ連を含む先進国で、戦後の回復が速かったため、世界的世論の地位を占め、その実力と勢いがファッショの残余勢力を脅かした。日本が直接侵略した対象はアジアの発展途上国や西洋の植民地で、戦後の状況が複雑で自国のことで手一杯だった。一方、日本は米国の支援の下、20年足らずで先進国の仲間入りを果たした。日本人は実力を尊ぶため、自国より弱い国に頭を下げて自ら罪を認めることができないのだ。(作者:中国社会科学院国際政治専門家 資中筠氏)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月1日

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