投票をする有権者。
ロシア下院の第6回総選挙は4日にロシア全土で投票が行われ、統一ロシア、ロシア共産党、自由民主党を含む7政党が450議席を争った。登録政党全てが参加を許された初の選挙だ。現地メディアは今後5年間の議会・政党・政治構造を決定するだけでなく、来年の大統領選にも直接影響を及ぼす選挙であり、「プーチン路線」に対して重大な評価が下されると指摘している。
現地評論家は、与党・統一ロシアの勝利に少しも不安はなく、来年のプーチン首相の大統領選出馬の地ならしになると見ている。ロシア政局の安定維持は「プーチン路線」を実行する上で重要な好機をもたらす。ロシアは高度に集中した大統領制を核心、政府の誘導する市場経済を基礎、大国としての地位の回復を外交の基本目標として、強大な近代的軍隊を支えに、主権民主主義を発展させる道に沿って、引き続き発展していくだろう。
一方で、政界の安定には不安材料もあると指摘する声もある。ロシア政治家のレーミゾフ氏は「プーチン首相にとって、社会の分化が進む現状は危険だ。このためプーチン首相と統一ロシアにとっては、いかにして安定を確保した上で、ロシアを新たな急成長の道に乗せ、市民生活を隅々まで改善させるかが、重大な試練となる」と指摘する。
「人民網日本語版」2011年12月5日