フィリピン・スター紙(15日付)によるとフィリピンのアキノ大統領は14日、軍艦の進水式に出席した際「多くの国と争いを抱える海域で軍艦の巡航を行う」考えを表明した。
14日に進水したのは昨年8月に米沿岸警備隊から購入し、改装した「ハミルトン」級巡視船「グレゴリオ・デル・ピラール」。アキノ大統領は同艦について、中国を含む多くの国・地域が主権を主張するフィリピン西部海域のパトロールが主要任務と指摘。ハミルトン級巡視船をもう1隻購入する意向も表明した。
フィリピンの建造した軍艦「タグバヌ」号も同日進水。同艦は揚陸作戦時の兵士、戦車、車両、砲兵装備、その他軍用物資の輸送に用いられる。この他にフィリピン海軍は、改装を行ったBO―105ヘリコプターや軍艦数隻のテストも行っている。
アキノ大統領は「軍は内部の脅威に集中するだけでなく、外部の試練にも対処しなければならない。新兵器・装備の購入によって軍の近代化を実現し、対処能力を高めるべきだ」と述べた。
「人民網日本語版」2011年12月16日