◇国交正常化40周年に向けた良好な雰囲気づくり
2012年に中国と日本は国交正常化40周年を迎え、中日関係は重要な発展のチャンスに臨んでいる。専門家は次のようにみる。この重要な節目にあたった野田氏の訪中は、両国が国交正常化40周年を迎えるための良好な基礎を築くのに有益である。当面、国際情勢が複雑で、大きく変化している背景の下で、中日の指導者が二国間関係その他の共に関心をもつ重大な問題について直接意見を交わすのは、新たな時期の中日の戦略的互恵関係を発展させるうえで重要な現実的意義をもつことだ。
「両国とも今回の訪問を非常に重視しており、中日の指導者は国交正常化40周年の関係行事について展望、企画し、両国関係における問題について率直に意見を交わし、中日の戦略的互恵関係を深化させるだろう」、徐敦信元駐日中国大使は記者のインタビューにこう語った。
中日国交正常化以来、両国関係は尋常でない道を歩んできた。そして冷熱起伏を経ながらも、総じて前進の勢いを維持した。
清華大学現代国際関係研究院の劉江永副院長は、野田氏の今回の訪問は日本で震災復興が進み、世界の金融情勢が激しく揺れ動き、国際・地域情勢が複雑に変化している背景の下で行われるもので、政治相互信頼と実務協力を一段と強めるのは両国が互恵・ウィンウィンを実現し、力を合わせて金融危機に対応し、地域と世界の平和・安定を守るために客観的に必要なことだとみている。