地域の均衡を破るインド初の国産原潜

地域の均衡を破るインド初の国産原潜。

タグ: インド,原潜,アハリント

発信時間: 2012-01-06 09:30:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

タイムズ・オブ・インディア紙(2日付)によると、インド初の国産原潜「アハリント」は2月に試験航行を行う。これはインドにとって「三位一体」の戦略核攻撃力構築における重大な進展を意味する。戦略原潜アハリントは排水量6000トンで、潜水艦発射型弾道ミサイルK-15(射程750キロ)12基を搭載。将来は射程3500キロのK-4を搭載する計画だ。いずれも核弾頭を搭載できるミサイルだ。

中国軍事科学院世界軍事研究部の杜文龍氏は、原潜の国産化はインドの海上配備型核戦力の強化を意味すると指摘する。インドはロシアから貸与された原潜で実際に訓練も行っている。現在インドの海空攻撃能力は比較的弱い。インドの長距離ミサイル「アグニ4」は発射実験成功後、射程を大幅に伸ばすことができる。今回のアリハントの試験航行が成功すれば、潜水艦発射型弾道ミサイルと共に核攻撃の中核となり、「三位一体」の核攻撃力の構築を図ることができる。

海上配備型核戦力は世界が注目する焦点の1つだ。英国とフランスは基本的に海軍が中心だ。海上配備型核戦力は、その攻撃能力の高さから、戦略攻撃システム内での重要性を増している。インドは原潜の試験航行によって確かに軍事力を大幅に強化できるが、依然「旧三位一体」の伝統的システム内の発展に止まり、次世代システムでの能力は立ち後れている。

だが今回の行動は地域核戦力の均衡を打ち破るものであり、パキスタンなど原潜を持たない国に対してインドは明らかな優位に立つ。インドはインド洋において存在感ある大国となることをずっと望んできた。今後原潜やミサイルの増加に伴い発言力を高めることは確実で、国際問題における姿勢もより強硬になることが考えられる。

「人民網日本語版」2012年1月5日

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