温家宝総理は14日、サウジアラビアのリヤドでアブドラ国王兼首相と会談し、戦略的枠組みの下で両国関係の強化に向けて共に努力することで一致した。
温総理は「サウジアラビアはアラブ・イスラム世界の大国であり、地域・国際問題において重要な役割を発揮している。中国はサウジアラビアの政治体制、発展路線、文化・伝統を尊重している。中国の核心的利益と重大な懸念に対するサウジアラビアの理解と支持に感謝する。地域・国際情勢に深いレベルの変化が生じている中、サウジアラビアと重大な問題で調整・協調を強化し、貿易、投資、インフラ、ハイテク、金融、安全保障、法執行分野の協力を拡大し、両国関係の戦略的意味合いを一層強化したい」と表明した。
アブドラ国王は両国関係に関する温総理の見解に賛同したうえで、政治、経済、文化、安全保障など各分野の協力を話し合うハイレベル委員会の設置を提案。温総理もこれに賛同した。
西アジア・北アフリカ情勢について温総理は「中国は域内各国民の選択を尊重し、その変革への訴えを理解し支持する。アラブ連盟など地域組織が安定維持に積極的役割を発揮することを支持する」と述べた。
アブドラ国王は「地域の平和・安定維持はサウジアラビア外交の目標だ。サウジアラビアと中国の間には強い相互信頼があり、多くの問題で見解や立場が似通っている。中国との意思疎通・協調を強化したい」と表明した。
「人民網日本語版」2012年1月16日