◇ 7つの議題が中国と直接関係
中国の首脳は欠席したものの、参加者の焦点はやはり中国に集まった。
会期中、中国に直接関係する議題は「中国の大転換」、「中国経済の展望」、「ユーロとドルと人民元」など7つにのぼり、中国の政治・経済・文化など各方面に及んだ。アジア、東アジアなど中国周辺の議題を含めると、中国の「出番」はさらに多い。
英紙デイリー・テレグラフは、欧州が危機に直面し、米国の経済回復が困難な中、新興経済体間の貿易が活発化しており、今後20~30年でその貿易規模は10倍になり、世界の貿易の主要エンジンになるだろうと指摘する。また、中国とアフリカが世界の貿易の中心になると予測する。
スイス紙は、「中国は世界経済を成長させるエンジンになる」と指摘。ダボス会議の参加者らは西側のいわゆる中国が「世界統治を狙っている」という説に冷水をかけた。「中国の商売人は活力にあふれており、将来を楽観視している。彼らは今はめったにないチャンスと受け止め、自分や家族、国のためになることをしようとしている。中国人はこれが西側との経済格差を埋めるチャンスと考え、こうした感情が西側の衰退によって拡大された」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月30日