米軍の貫通爆弾BLU-109は鉄筋コンクリートをたやすく貫通することができる。
EUによる対イラン原油禁輸措置が発動する前に、イラン政府は先手を打って報復措置をとり、EU向けの原油輸出を停止し、一部のEU諸国への原油を「断つ」方針であることを宣言した。窮地に陥った欧米はイランへの圧力をさらに強め、「もし核兵器の開発を続けた場合、米国は武力行使も排除しない」と警告した。中国青年報が報じた。
イランの報復措置を受け、米政府は29日、イランへの圧力をさらに強めた。
パネッタ米国防長官は「イランが核兵器開発を決定すれば、約1年で核爆弾を製造できる。そして、その運搬手段の開発にさらに1?2年かかるだろう」と予測、「オバマ大統領はイランの核兵器所有に明確に反対を表明している。イランの核兵器開発は我々にとって、そしてイスラエルにとっても越えてはならない一線であり、それを止めるためにはいかなる措置も取る」と述べた。
さらに、イランに対する武力行使について長官は「もし超えてはならない一線を(イランが)越えれば、武力行使以外に選択肢はない」とした。
オバマ大統領はこのほど行われた一般教書演説の中で、イラン核問題の平和的解決の可能性は「まだある」と語ったが、一方で「イラン政権は、以前よりずっと孤立している。イランの指導層は大きな制裁措置に直面している。イランの核兵器所有阻止に向けた米国の決意は疑いないことであり、その目的を達成するためには、いかなる選択肢も排除しない」と宣言した。
実際、米国はイラン周辺地域の武装を強化している。地下にある強固なイラン核施設を破壊するために貫通爆弾をアップグレードしたほか、3月初めには空母エンタープライズも中東に到着、イラン周辺には少なくとも3隻の米国空母が確保されている。
「人民網日本語版」2012年2月1日