米国の高官や学者が「空母時代遅れ論」について議論する中、米国は一貫した独自の意見で空母に対する態度を示した。ノースロップ・グラマン社は昨年8月、米海軍の次世代フォード級空母の1番艦が50%完成し、2013年に進水、2015年に配備すると発表した。同クラスの空母が11隻続けて建造される予定だ。
最近のニュースによると、今年1月22日に空母リンカーン号がホルムズ海峡を通過し、先に到着したステニス号とカール・ヴィンソン号と合流した。3月にはエンタープライズ号も駆けつけ、米海軍は空母4隻の実力でもってイランの核兵器開発とホルムズ海峡封鎖が米国側の「レッドライン」だというパネッタ国防長官の強硬な態度を実行に移した。
こうしたことから米国の一部の高官や学者から出ている「空母時代遅れ論」は当時の「核兵器無用論」と同じように、もともと米国ではなく、おそらく核兵器や空母など戦略的兵器を開発したい国に影響を与えたいためだろう。
次世代空母のフォード1番艦のキーワードを分析すると、いろいろな事が見えてくる。
◇超大型
建造が急がれているフォード級の艦体の幅40.8メートル、飛行デッキの長さ332.8メートル、幅78メートル、満載吃水12.4メートル、排水量10万トンで、巨大艦船の名に恥じない。
◇原子力
エンタープライズ級やニミッツ級のように、フォード級空母の1番艦フォード号は原子力空母で十分な電力が供給可能で、100%電気推進につながり、電磁やレーザなどエネルギー消費の高い新型兵器の電力需要を満たせる。
◇多機能
フォード級空母は電磁軌道砲、高エネルギーレーザーなど新型兵器のほか、F-35B、F/A-18E/F、E/A-18G、E-2D、MH-60R/S、X-47Bなどの艦載機を配備した、典型的な攻撃主体の、攻撃と防御を兼ね備えた空海一体型空母だ。
◇ネットワーク化
フォード号は情報グリッド、海軍の「火力ネットワーク」システム、ネットワークブート、緊急事件処理システム、スマート化バーチャルガイド、デジタル化ビデオマップ、高級タスクコンピュータなど先進設備を搭載することで、プラットフォーム、兵器、弾薬、スペアパーツのオンライン化を実現し、ネットワーク化のレベルとネットワーク中心の戦いにおいて質的な飛躍を遂げた。
これらのキーワードを分析すると、米国は「空母時代遅れ論」にはかまわず、次から次に空母を発展させており、示唆に富んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月3日