日本の学者は率先して戦争史の再認識を

日本の学者は率先して戦争史の再認識を。 中日間では記憶、描写、歴史を伝える方法が違い、各レベルの歴史認識である程度の差があるが、学者は史実を尊重し、真理を追及する態度を取り、独立・冷静に研究を深め、客観的かつ公正な研究成果を出すべきで、メディアや政治、社会環境の影響を絶対に受けてはならない。日本の学者が率先して本国の歴史教育を再認識し…

タグ: 学者 歴史 研究 抗日戦争 記念館 被害者

発信時間: 2012-02-09 12:57:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文=中国人民抗日戦争記念館 李宗遠副館長

資料写真:中日共同歴史研究委員会第1回会議

中日共同歴史研究に参加する2人の著名な日本人学者を接待した。二人は中国人民抗日戦争記念館を見て回った後、日本が中国を侵略した写真を展示する際、できるだけ血なまぐさい場面の写真を少なくし、中国の参観者、特に青少年にあまり刺激を与えないようにしてほしいと要請した。言下には、愛国主義教育基地を「反日」教育基地にしないでほしいとの意が込められていた。こうした言葉が日本政府やメディアから出ても不思議ではないが、歴史研究に携わる日本人学者の口からこうした言葉を初めて耳にして驚いた。

日本人学者が中国の抗戦関連記念館の歴史展示と歴史教育に対して懸念を示したのは近年の事だ。こうした言葉が出るのは次の4つの原因がある。

(1)日本のメディア或いは政府関係者が中国の歴史教育の世論環境を非難するためだ。中国の抗日関連記念館は「反日」教育基地だという言論は05年に日本のメディアで集中的に出てきた。こうした声ややり方は一般の日本国民、さらには歴史学者を誤った方向に導いている。

(2)長期的に中国侵略の歴史の罪を否定・隠す社会環境があるためだ。筆者は日本に訪問するたびに書店を見て回るが、日本の右翼勢力が出版する著作が歴史書の大部分を占め、正確な歴史認識をしている書籍は非常に少ない。ここ数年、右翼勢力が編集した教科書の使用範囲が拡大しており、右翼勢力の歴史観が日本で徐々に正確な歴史観として蚕食しつつある。こうした社会環境が日本の学界を含め社会各界に影響している。

(3)日本の戦争被害者としての意識。日本の戦争関連記念館の歴史観は3分割できる。1つ目に戦争被害者としての歴史観。広島・長崎の「原爆」をテーマにした2つの記念館を代表とし、戦争加害者が戦争被害者に粉飾している。この歴史観が日本の主流で、大多数の日本人に影響している。2つ目に「侵略戦争は理にかなっている」と吹聴する歴史観で、靖国神社の遊就館や日本各地の戦争遺跡がその代表だ。3つ目に戦争加害者としての歴史観。沖縄平和記念館がその代表で、日本の侵略戦争がアジア各国にいかに災難をもたらしたかを正しく反映し、侵略戦争の罪を反省している。ただこうした記念館は日本では極めて少なくその影響も微々たるものにすぎない。

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