中国外交部は9日に国内外プレス向けのブリーフィングを開催。間もなく予定される習近平副主席の訪米の背景と主要日程、重要な意義について、崔天凱外交部副部長(外務次官)が次のように説明した。
習近平副主席はバイデン米副大統領の招待で2月13日から米国を公式訪問する。オバマ大統領、バイデン副大統領のほか、クリントン国務長官、パネッタ国防長官と会談し、中米関係や世界の共通関心事について十分に意見交換する。米上下両院幹部、元政府要人とも会談し、米国各界の人々と幅広く接触する。アイオワ州とロサンゼルス市も訪問し、現地政府要人と会談するほか、経済・貿易、人的・文化、地方交流活動に出席する。習副主席の今回の訪米は、相互尊重と互恵・ウィンウィンに基づく協力パートナーシップの構築に関する両国元首の共通認識を実行に移し、協力パートナーシップの発展を一段と促すことを主眼としている。中米の共同努力の下、今回の訪米は申し分のない成功を収めると信じている。
今回の訪米は、両国上層部の今年の交流にとって重要なスタートだ。今年は第三国で開催される一連のサミットなど、重要な交流の機会が多くある。慣例に基づき、両国首脳はこれらのサミットで常に会談の場を持つ。中国で開催する第4回戦略・経済対話、中米商業貿易連合委員会会議、戦略安全保障対話、中米アジア太平洋協議など、ハイレベルの枠組み対話・協議も行う。双方間の対話・協議はかなり頻繁と言えよう。こうした枠組みは双方の意思疎通、調整、両国関係の安定的発展に相当プラスの役割を発揮している。
(アジア太平洋地域における中米の相互作用、今後10年間の中米関係の発展の展望について)中国は一貫して、中米両国はアジア太平洋地域で好ましい相互作用をすべきだし、そうできると考えている。中国と米国は太平洋国家、重要な大国、国連安保理常任理事国として、協力を行うことで、アジア太平洋地域の平和・安定と発展・繁栄を共同で促す責任がある。中米両国は地域に公共財を提供する共通責任を有する。この地域が最も必要とする公共財とは、平和で安定した地域環境、発展と繁栄の良好な展望、そして互恵協力に基づくパートナーシップだ。双方の地域政策もこれを目標とし、相互作用もこの目標を中心に進められることを希望する。ニクソン大統領の訪中と上海コミュニケの発表から今年で40年になる。過去40年間の中米関係の発展は重大な意義を持つ。今後10年間、もし両国が中米協力の大きな方向性を揺るがず堅持して前進し、過去40年間の中米関係発展の経験を十分に参考にすることができれば、その展望は明るく素晴らしいものとなる。
「人民網日本語版」2012年2月10日