資料写真:JF-17(FC-1梟竜)戦闘機
パキスタン政府は、中国成都飛機(CAC)と共同開発したJF-17(FC-1梟竜)戦闘機が、2017-2018年にアジアとアフリカから少なくとも1件ずつの注文を受けると明かした。2月24日付けのイギリスの防衛情報誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」ネット版が伝えた。
同誌によると、中国航空技術進出口総公司の責任者の馬志平氏はシンガポール航空ショー2012で、中国が5年内にパキスタンと共同開発した戦闘機「JF-17」(梟竜)300機を中東とアフリカの国に輸出する方針であることを明らかにした。具体的な国名については公表していない。
また、パキスタン空軍は150機のJF-17を購入する計画だったが、250機に増える可能性が高いことも伝えられた。さらに、パキスタンは2つの中隊に配備するJ10「猛竜」の購入について、中国側と協議しているという。
パキスタンの政府関係者は、「中国とパキスタンが共同開発したJF-17(梟竜)の販売価格は、類似の能力を備える西側やロシアが生産した戦闘機よりはるかに安い。コスト面を配慮すれば、JF-17は他の戦闘機より購入するにふさわしいといえる」と強調した。
また、「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」によると、JF-17をロッキードマーティン社が開発したF16と比較するのはアンフェアだと指摘する西側の防衛専門家もいる。イスラマバードのある専門家は、JF-17は早期のF16と比較できるが、F16の改良版はフェーズドアレイレーダーを装着しているため、JF-17より明らかに性能が優れていると主張。米高官はF16が搭載するF110-GE-129エンジンの優位性を強調したうえで、エジプトとマレーシアがJF-17の購入に興味を示し、スーダンとジンバブエもJF-17の取引候補者であることを明かした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月1日