第11期全国人民代表大会(全人代)第5回会議が本日午前9時に人民大会堂で開幕し、温家宝総理が政府活動報告を行った。温総理は、民生面の政府の方針について、次のように述べた。
経済発展パターンの転換を速めて、調和の取れた発展の度合と産業の競争力を高めた。われわれは援助の必要な分野と抑制しなければならない分野を明確にする方針を堅持して、経済構造の調整と産業の最適化・高度化を促し、経済発展の持続力を強めることに努めている。
農業の基礎的地位をうち固め、強化した。「強農・恵農・富農」(農業を強化し、農民に実益をもたらし、農民を豊かにする)政策を全面的に貫徹する上で、農業生産への助成にいっそう力を入れ、食糧の最低買付価格を着実に引き上げたほか、農地水利施設を重点とする農業・農村のインフラ整備を強化し、農村の土地整理を進め、農業分野の科学技術サービスと防災・減災対策を強化した。中央財政の「三農」(農業・農村・農民)関係支出は一兆元余りに達し、前年度より一八三九億元増えた。こうして、農業は全面的な豊作をおさめ、食糧総生産高がこれまで稀に見る「八年連続の増加」を実現し、五年連続で五億トンを上回った。また、引き続き農村の老朽家屋の改築を推進し、六三九八万人に上る農村の人々の飲料水不足の問題と、六〇万人に及ぶ電力未整備地区への送電の問題を解決したため、農村の生産・生活条件はいっそう改善された。